*注意:本編の未来の向こうを読んでから読むようにしてください



















-----------------太陽の下で

















私は朝の雛見沢を歩いていた

やはり興宮と違って空気も澄んでいて、気持ちがいい

自然と足取りも軽くなる気がする

「おや、レナちゃんじゃないか……久しぶりだね〜」

「あ、お久しぶりです」

こうやって歩いているだけなのに人が声をかけてくれる

絶対に興宮じゃありえない風景

やっぱり私の故郷はここなんだと確信する

今の仕事に慣れたら……絶対にこっちに戻ってこよう……

「レナ! 久しぶりじゃないか!」

私がそんな事を考えてると後ろから声がかけられた

懐かしい声……

それは私の親友の声だ………

私は急いで振り返る

「魅ぃちゃん!………それとも、園崎天皇…ですか?」

私は最後にそう付け加えた

仮にもこの村の実権を握る人物だ

なれなれしくして良いのは……昔だけなのかもしれない

「何言ってんのさ、確かにおじさんは昔よりは偉い立場だけど……」

そう言って魅ぃちゃんは一歩ずつ近づいてきて、私の肩に手を置く

「レナの親友の園崎魅音でもあるんだよ」

そう言って魅ぃちゃんはウインクする

その顔は昔と全然変わってない

「レナ、お帰り……」

「うん! ただいま!」

二人の笑い声が朝の雛見沢に響いた





それでは、このスペースを使ってこの作品に登場しない人たちの紹介です

【鷹野 三四】

入江医院で看護婦としてバリバリ働いてます

それは東京とかにばれないように、いろいろ園崎家が裏で色々やってたりするおかげ……らしい

昔の敵は、今日の友です。やっぱり入江医院には彼女が必要ですよね

かくして、雛見沢の健康は今日も彼女の笑顔で守られている





【富竹 ジロウ】

雛見沢に引っ越しちゃいました

東京とかで色々稼いだので今の所、日々の暮らしには困ってないそうです

のちのちはプロカメラマンとしてデビューし、三四さんと……

そんな彼の健康も三四さんの笑顔で守られている……らしい






「へぇ、毎日こうやって雛見沢を歩いてるんだ」

「そうそう、おじさんはばっちゃと違ってまだ若いからねぇ」

私は魅ぃちゃんと二人で雛見沢を歩いて回っている

魅ぃちゃんは道で出会う人だけでなく、田んぼで仕事をしている人にも話しかけている

「山崎さん、今日の調子はどう?」

「いやぁ、おかげさまで。この通りですよ」

「そりゃ良かった。今日も一日頑張ってくださいね」

「えぇ、魅音さんも」

私はそのやり取りを後ろで笑いながら見ていた

振り返った魅ぃちゃんは照れくさそうに笑った

「こうやって人との関わりを強くしないと……雛見沢はそういう所だからね」

そう言ってまた二人で歩きだす

「魅ぃちゃん、頑張ってるね」

「それはレナもでしょ?」

「うん! 皆、それぞれ頑張っているだね……」

私はそう言いながら、さっきの事を思い出していた

梨花ちゃんと……圭一君……

二人の間に一体何があったのだろうか

「魅ぃちゃん、圭一君と梨花ちゃんの事知ってる?」

私がそう聞くと、魅ぃちゃんは驚いたように顔を見た

「レナも知ってるの?」

「えっと……」

私は魅ぃちゃんにさっきあった事を話した

でも圭一君を叩いたのだけは言わなかった……

それを魅ぃちゃんは頷いて聞いていた

「……あちゃー、圭ちゃんもちゃんと説明すれば良いのにな〜」

魅ぃちゃんは困ったように頭を掻いた

「? どういうこと?」

「実は圭ちゃん、ほとんど悪くないんだよね……」

「え!? だって梨花ちゃん泣いてたよ!?」

「それは何と言うか……梨花ちゃんの誤解? まぁ、誤解を招いた圭ちゃんも悪いんだけどね」

「ど、どういうことかな? かな?」

私が魅ぃちゃんに詰め寄る

「お、落ち着きなって……あれは、一昨日だったかな……」

そう言って魅ぃちゃんは空を見上げて、話し始めた





【入江 京介】

入江医院でばっちり働いてます

悟史君はなんとか治せたようですね

彼の不断の努力が素晴らしい奇跡をおこしたのです

そういえば最近地下研究所の一角でメイド服が大量に生産されてるとか……





【知恵 留美子】

雛見沢で今日も元気に先生三昧

そして今日も元気にカレー三昧

彼女の校舎裏菜園は旧校舎より拡大してるとかしてないとか

ちなみに『カレー部』顧問です(部員5名)






「うぅ〜ん・・・暇だなぁ」

私は園崎家の縁側で伸びをする

私はこの地位について改めて知った

忙しい時はものすごく忙しいのに暇な時はとことん暇だ

「あぁ〜、なんか面白いことないかな〜」

こんな年になっても、昔みたいに遊びたくなる

それは多分私が、根っからのゲーマー体質だからなのだろう

だからと言って昔みたいに遊ぶ事は出来ない

何故なら、遊び相手が居ないのだ

詩音は悟史と一緒に沙都子の家で暮らし始めたのにほとんど顔を出さない

折角近くに住んでるのに、興宮に住んでいたころとほとんど変わらないじゃないか……













それに……











この所、レナや圭ちゃんともほとんど会えていない

今頃二人とも忙しいんだと思うと、自分が怠けてるみたいで情けなくなる



「大人になるって……寂しいことも多いんだね……」


私はそう呟いて、近くにあった麦茶を飲み干した

せめて……話し相手でも……

そう思っていると突然後ろから声をかけられる

「魅音さん、お客様ですよ」

私はその声に振り返る

そこには優しく笑う家政婦の沁子さんが居た

「客? 一体誰?」

園崎家に訪れる客と言えば、それなりのお偉いさんだ

そんな人がアポなしで来る筈もない

じゃぁ、一体……

「今、お呼びしても構わないでしょうか?」

「ん? あぁ、いいよ」

私は客の正体を考えながらもそう返事をする

沁子さんは私に会釈をすると、玄関の方へ歩いていった

その姿が消えてすぐに、声が聞こえてくる

「こちらです。ご用がありましたら、お申し付けください」

「あ、いえ。お気使いなく」

そう言って現れたのは……

「よ、魅音。久しぶり」

「圭ちゃん!!」

スーツにネクタイをしめていても、昔と変わらない笑顔

懐かしさが胸いっぱいにこみ上げる

「暇そうだな〜、本当に仕事してんのか」

そう言いながら圭ちゃんは私の隣に腰掛けた

「してるって。今日はたまたまだよ」

「いいや、その顔はいつも暇人の顔だ! 俺を騙せると思うなよ!」

「えぇ! そ、そんな顔してないもん!」

久しぶりの仲間との再会

心の底からの笑顔

あぁ、忘れていた………





【北条 悟史】

入江のおかげでどうにか回復

今はリハビリを受けながら、あの家で暮らしてます

詩音によると最近ブロッコリーとカリフラワーの区別がつくようになったとか

それはリハビリのおかげなのでしょうか……






仲間の素晴らしさ




【北条 詩音】

旧姓は園崎詩音

どうやら嫁入りしたようですね……たぶん茜さんも賛成してくれたのでしょう

今日も元気にきゅんきゅん☆きゅんきゅん☆

悟史君と沙都子がいれば他に何もいらないらしいです





【赤坂 衛】

東京で公安の仕事に忙しく働いています

圭一が同じ警察の仕事について嬉しいらしいです

ゆくゆくは、自分の手で圭一を育てたいとか……

圭一が軽トラを素手で破壊する日も近い






それからどのくらい経っただろうか……

話すこともなくなり、二人とも黙って縁側で夕日を見ていた

そろそろ……かな

「で、圭ちゃん……こんな世間話するために来た訳じゃないでしょ?」

沁子さんの差し入れの羊羹を口に放り込みながら聞いた

「………ははは、天下の部長様にはお見通しですか」

そう言って苦笑いすると、圭ちゃんは手に持った湯飲みを見つめた

「結構前に、梨花ちゃんと街に買い物に行ったんだ」

「ふ〜ん……」

私はなるべくそこには気にしないように心がけた

だってきっと圭ちゃんの言いたい事はこの先にあるのだから……

「それで、その時に梨花ちゃんが宝石店で指輪を欲しがっててさ……でもとても買えるような金額じゃなかった」

「その宝石店って……まさか『園崎宝石店』……?」

「……あぁ」

ここまでくれば彼の言いたい事などわかる

私はため息を付いた

「かっこ悪いねぇ……圭ちゃん」

すると圭ちゃんは小さな声で

「……あぁ、恥は百も承知だ」

とだけ言った

その姿は小さく見えて、私はその姿にさらにため息をつく

「で、どんくらい? 4分の一くらいにすればいいの?」

私は半分イライラしながらも尋ねる

いつからこんなに情けない男になったのだろうか……

「いや、半分でいい……そして残りの半分も絶対に払う」

何を今更……

私はスッと立ち上がると、彼を見下ろした

「はっ! それじゃ、ここに来た意味ないんじゃないの?」

私の問いに彼は何も言わない……ただ湯飲みに目線を落としているだけ……

「全額払うんなら、金が貯まってから買えばいいじゃないか! なんでわざわざ……」



「今じゃないと意味がないんだ!」


突然大声を出すと、圭ちゃんは目線を私の方に向けた

「最近、あいつは俺に対して不安を持っている……俺がいつか居なくなるんじゃないかと……」

圭ちゃんはいったん目をつぶり、下を向く

そして大きく息を吸うともう一度私の顔を見て叫んだ

「だから俺は何処にも行かないと言う証を見せたいんだ!」

私はその目を見つめる





















あぁ、その目……




















確か昔もそんな目を見た……



















なんだ……昔と全然変わってないじゃないか………




【園崎 茜】

今日も旦那さんの傍で現役バリバリです

美しさも現役です……あぁ、今日も美しい

最近は葛西さんにずいぶん優しいとか……旦那さんがやきもちやいてます

『そう言うことじゃないよ! ただ、葛西ももう若くないんだから……ってことさ』とのことです





【葛西 辰由】

園崎組で今日も元気に仕事を殺ってます☆

最近は茜さんのすすめで、あんまり無茶はしなくなったんだとか

でも葛西さんは茜さんが自分の心配をしたとは思ってないようす

『詩音さんの子供が生まれたら世話係にするつもりでしょう……』と嘆いていました






私はふっと息を吐く

「そんなかっこいいこと言っても、所詮は値切ってるだけじゃない……」

「あぁ、それはわかっている……でも……」

「いいよ。圭ちゃんの気持ちはよーくわかった」

「それじゃ……」

「あぁ、圭ちゃんの話は聞いてあげるよ……その代わり残り半分、後できっちり払ってもらうからね!」

私がそう言って笑うと、圭ちゃんもわずかに微笑んだ

「ありがとう……恩にきるよ」

そう言って圭ちゃんは深々と頭を下げる

「よし、それじゃ今日はここで晩飯食べていきなよ! おじさん、がんばるよ〜」

そう言って腕まくりをするしぐさをする

「ははは、家で俺の帰りを待ってる奴が居るんだ……勘弁してくれよ」

そう言って圭ちゃんは苦笑すると、立ち上がった

「それじゃ、帰る。明日の午後五時頃にあの店で待ってるからな…」

「………うん」

その姿が見えなくなると私はもう一度縁側に腰掛ける

そして私はそこに置いてある、さっきまで圭ちゃんが使っていた湯飲みを見つめた

「一人で居ると、この縁側も大きく見える……」

私は誰に言う訳でもなく呟いた……





【前原 伊知郎&藍子】

東京で売れっ子の画家としてがんばってます

東京には伊知郎さんの好きそうな所ばかりで……伊知郎さんも嬉しいのかと思いきや

そこは藍子さんが一切許さないので、伊知郎さんはしょんぼりです

二人とも圭一の事を一切心配してないのは、信頼の証?





【大石 蔵人】

北海道で元気に暮らしてます

ダンス教室では『蔵ちゃん』としてモテモテだそうです

ダンスのおかげが、昔よりウエストがスリムに……

なる予定でしたが、夜はビール三昧なので結局変わらずじまい






「それで次の日、圭ちゃんとそこで会って店の人に私が事情を話して万事解決……はい、おしまい」

そう言って魅ぃちゃんは私に笑いかけたがすぐに表情を変える

「でも、あいつ……その後に私が飲みに誘ったのに『仕事だから……』って断ったんだよ!? 仕事と私とどっちが大事なのよ〜……ってレナ?」

私は魅ぃちゃんの話を聞いた後、顔から血が引いていくのがわかった

「魅ぃちゃん……さっき思いっきり圭一君の事叩いちゃった……」

私がそう言っても魅ぃちゃんは顔色一つ変えなかった

「沙都子も私の話を聞くとそう言ってたっけ……」

そう言って魅ぃちゃんは私の肩に手を置く

「どうしよう、魅ぃちゃん! 私は圭一君に……」

「レナ、これは沙都子にも言ったことだけどね」

そう言って魅ぃちゃんは優しく私に笑いかける

「圭ちゃんもレナが勘違いしてるって……わかってたと思うんだ。でもそれでも、沙都子にもレナにも自分で殴られた。この意味がわかる?」

私は首を振る

圭一君は悪い事は悪いと認められる人……そして悪くないなら彼ははっきりとそれを言う人でもある

なのに……

「圭ちゃんは、情けない自分に自分で罰を与えたんだと思うんだ」

「え……?」

「圭ちゃんは自力では手に入れることができなかった………別にそれは悪い事ではないよ。でもそれでも、自分が許せなかったんだろうね」

魅ぃちゃんはそう言うと私に背を向けて歩きだす

「かっこ悪いくせに、プライドだけは一人前なんだから……でもそれでも皆、そんなかっこ悪い圭ちゃんに……」

「魅ぃちゃん……」

「あ〜あ、なんでこんな事したんだろ……おじさんって、他人の応援するほどる良い人だっけ?」

私はそうぶつぶつ言う魅ぃちゃんの隣に走り寄ると、同じ速度で歩きだす

「それはね、魅ぃちゃん」

私はその横顔に話しかける

「圭一君も梨花ちゃんも……『他人』じゃなくて、『仲間』だからでしょ?」

「………そっか……そうだね」

魅ぃちゃんはそう言うと私の肩を掴んだ

「よし、レナ! 飲みに行こう!」

「え、え、え!? まだ午前だよ!?」

「いいの、いいの! あぁ……どっかに圭ちゃんよりも良い男、転がってないかな〜」

私はそう言ってうなだれる魅ぃちゃんを横目に空を見上げる





【古手 羽入】

古手家に住んでるのに、圭一のせいでひどい扱い

年齢は昔と変わらず……と思う方も多いでしょうが

暁の中では、実体化すると普通に年をとるのだと言う無駄設定

この設定を使う日はいつ来るのだろうか……






あぁ、雛見沢の太陽は今日も輝いている





あぅあぅ! ボクはこの作品に登場してますですよ!

そしてこらぁ、暁! 早く設定を生かして圭羽でも書くのです

あぁ、暁が圭梨派より圭羽派だったらどんなに良かったか……






--------------------------------------fin

出来た、全部出来た! 私が書きたいヤツは・・・これで全部・・・!!!
と、詩音になっちゃうくらい頑張って書きました
まぁ、こんな裏設定の元に書かれていたわけですね
そしてTIPSも本作どおり、オマケ付ですよ〜
本作を読んでればオマケの見方、わかりますよね?w


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