ひぐらしのく頃に

        『白々し編』
























  ― 終結作戦 ―







綿流しの前の晩。

雛見沢と、興宮の境目。




「………全部そろったか?」




「NO.01 魔術師、います」


「NO.02 女教皇、いますわ」


「NO.03 女帝、いるよ〜!! それから、」


「NO.04 皇帝もいますよ」


「………NO.05 法王、いるぜ」


「NO.07 戦車、華麗に到着」


「NO.08 正義っス」


「NO.09 隠者………いる……」


「NO.10 運命、到着しました」


「NO.12 刑死者、おりますよ。……後はNO.06 恋愛と、NO.11の剛毅だけですが」





「………剛毅と恋愛は死んだ」





「な!? あの方々が!!?」

「………剛毅は歳に勝てなかったらしい」

「そうか………あの方は60の時に『X―4623』を入れられているから……」

「肉体が保たなかったんでしょうか。……惜しい人を亡くしました」

「恋愛さんはなぜ?」

「………持病の肺炎がな……以前から体調が思わしくなかったが、無理をさせてしまった」

「しかたありません…あの方々の穴は……大きいですが…」

「………なるほど。それで『北条』の彼を救ったのですか?」

「あの子闘えるの〜?」

「……大丈夫だろう。とりあえずは治療もしてある」

「死神!! 大丈夫なんですか!? 『リナ』も救ったのでしょう?」

「………副作用がでるとしたら、まとめて明日だ。…恐らく綿流しにはでられんだろう。安心しろ。今は大丈夫だ」

「てかよぉ…」

「何だ、法王」

「別に死神さんの策に口出す訳じゃねぇんだが………なんであのガキどもまで救おうとするんだ?
『回帰』が死んだら、『終末』が発動して『ハイ』も『カース』も楽に※れるじゃんよ?
 しかも、やつら『症候群』感染者に『女王』だろ? 下手うちゃ死神さんが※られんぜ?」

「法王ッ!! 失礼だぞ!!」

「んだよ………真実だろうが。でけぇ声出すなよ、運命」

「確かに。……俺は下手をうてば、明日死ぬかも知れん。
 それでも、私を救ってくれた『彼女』との約束は守らねばならん」

「…もしも…あなたが死んだら、我らはいかほどに?」

「刑死者、お前が指示をだして動け」

「……了解、いたしました」










「では『終結』に向け、各自。……散れ」










































  ― 一二三四五六八九十 ―







鷹野三四事件、終結の少し後。

『東京』参謀室。

『三四』と書かれたボードが赤く点滅し、色が消失した。

「やはり………三四では役不足ですか」

『四五六』と書かれたボードの前に立つ男がいった。

男はひょろりと背が『嵩』く、ぴったりとした黒のスーツに身をつつんでいる。

また、その顔の右側は焼け爛れ、

左目は、蛇を思わせるような狡猾そうな瞳をしていた。

「しかし、まさか彼がいるとは。予想外ですねぇ……。あなたもそうでしょう?」

そう言って、『八九』と書かれたボードの前に座る者に声をかけた。

「…………」

声をかけられた者は全く返事をせず、押し黙っている。

声をかけられた方は先程とは違い、背が低い。

十七、八ぐらいの風貌だ。

布で顔を隠し、帽子を被っているので、男なのか女なのか解らない。

「少しは反応して下さいよ……八九(ハク)」

「………………あの男がいるんでしょう? ……私が殺します。それが私の役目ですから」

八九が答えた。

「………まずは四五六(シゴロ)、貴様が動け」

『十』と書かれたボードの前に座った男が言う。

この男の顔立ちは非常に秀麗。しかし、瞳が異常に暗い。

それに臆することなく、四五六が答える。

「了解しました。十(トォイ)。まぁ今からでれば、今日の晩にはつけるでしょう」

「………向こうについたらまず、『前原圭一』と接触しろ。
 あの少年と話をすれば、きっと奴は『狩れる』。お前の『言』なら彼を味方に引き込むことは楽だろう」

「了解です。では、『海雉』を連れていきますので」

「………失敗は赦されん」

「わかっていますとも。それでは」












――――――――――――――――――――――――――――――――――――― to be continued...


第5話 『True Likes Lie





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