ミーンミーンミーン・・・・

蝉の鳴き声が真夏の空に響き渡る。

こんな雲一つ無い晴れた空の下で熱く燃えないなんて勿体無い。

雛見沢村民の名が廃る!!

やってやろうじゃないの!!

そんなこんなで私は体育の授業を利用して、部活メンバーを含むクラス全員で水鉄砲対決で大いに盛り上がることにした。

みんなそれぞれで水鉄砲を持参して行う。

どうせみんなが持ってくるのは駄菓子屋に売っているようなチンケな得物を持ってくるだろう。

だが甘い!!そんな物では私に指一本触れることすらできないだろう。

何故ならこの日のために私はある代物を注文していた。

装弾数も射程距離も威力も期待できる強力な水鉄砲だ。

これでこそ部長!!流石、私!!

今日こそあのスーパールーキーの鼻をへし折ってやる!!































覚悟しろぉ!!!柳原亮太ぁ!!!!!





























「は〜い、それじゃあみんな各スタート場所に散らばって〜。」


みんな先程引いたクジで決められたスタート場所に移動する。

やはりみんなが持ってきたのは予想通り普通の水鉄砲。

もちろん、亮ちゃんが用意していたのも確認済み。みんなと一緒だ。

ふふふふふふふふふふっ!!!

奇跡でも起こらない限り勝つのはこの私!!!

さぁ始めるぞ!!





「よーい・・・・スタート!!!」





パァン!!





運動会などで使う火薬のピストルで私は戦いの始まりを告げた。

スタート位置が私の近くの生徒達が私を一斉にたたみかけてくる。

だが私の前では蟻も同然。

バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!!!

襲い掛かる蟻どもを素早く打ち抜く。

「うぅ・・・あんなのに敵うわけないよ・・・。」

私にやられた生徒の一人が悔しさを口にする。

そう、そうだ!!この水鉄砲さえあれば私に敵う者はいない!!

いるとすればせいぜい「かぁいい」モードのレナぐらいだ。

開始数秒で魅音の周りに生き残っている者はいなかった。

それほどまでに水鉄砲は強力なのだ。

更に言えば今日の彼女の気合の入り方はいつもと違う。

「さぁて・・・私の獲物は何処にいるのかなぁ・・・・。」

魅音は辺りを見回す。

「・・・いたっ!!」

ちょうど昇降口の辺りに彼は居た。

絶対に逃がさない!!!!

獲物を狙うチーターの如く、彼女は駆け出した。













まだ彼は私には気付いていない・・・。

絶好のチャンス!!!!

あと数メートルのところで彼がこちらに気付いた。

だがもう遅い!!この距離で外すわけがない!!

狙いを定めて撃つ。

これで仕留め・・・・・!!!!????





ビシャッ!!!





放った水は彼には当たらず窓に当たる。

ほんの数秒・・・いやコンマ何秒前まで彼はそこにいたはず!?







「甘いよ魅音。自分の力を過信し過ぎたんじゃない?」







い・・・・いつの間に後ろに!!!

やられる!!と思うと同時に私は横に移動しつつ振り向く。

だが彼は撃つどころか構えてすらいなかった。

「さっきの必死さからして・・・最初から俺狙いだったんでしょ?」

図星をつかれて思わず力が入る。

「折角おじさんの後ろをとったってのにどうして撃たないの!?」

私は完全に不意を衝かれてスキだらけだった。

なのに彼は撃たなかった。

「ん〜・・・まだあまり楽しめてなかったからね。」

「ほほぅ・・・つまりおじさんと一騎打ちしたいって訳だね?」

「そーゆーこと。」

彼はニヤリと笑う。

「ははん、おじさんも舐められたもんだね・・・。」

何かが私の中で燃え上がる・・・。

「上等だよ!!やってやろうじゃないの!!後で後悔しても知らないよ!!」

「そいつぁ残念。俺ぁ反省はしても後悔はしないんでね。」

そういうと彼は広いところへ歩いて行く。

周りには殆ど何もない。

「ここならお互いやりやすいでしょ。」

彼は私に向き直る。

私との距離は10メートルも無い。

つまり・・・彼には私に勝つ絶対の自信があるということ!!!

「いつでも始めていいよ。」

彼はクルクルと銃を回し始める。

まるで吸い付いているかのようだ。

その様子は西部のガンマン。

彼にその気はないだろうが私にはかなりのプレッシャー。

只者じゃない!!!

「だああああああああああああっ!!!」

私は雄叫びとともに銃を放つ。

彼に直接2発、左右にそれぞれ1発ずつ。

横によけてもよけなくても必ず当たるようにした。

再び彼はニヤリと笑う。

突然私の視界から彼が消えた。





ザッ!!





砂を蹴る音・・・・後ろか!!!

素早く私は振り向き彼を捉える。

バシュッ!バシュッ!バシュッ!

だが彼はスルリと避けると再び私の視界から消える。

今度は右・・・いや・・・左だ!!!

私の視界から消える瞬間、体勢は左に傾いていた。

今度こそ逃がさない!!!

私は振り向き切る前に放つ。

だが・・・彼はいない。

ありえない!!確かにこっちのはず!!!

その時、突然私の視界が薄暗くなった。

太陽が雲で隠れた・・・?

いや・・・そんなわけない。br>
今日は雲一つ無い晴れだ。

じゃあ・・・どうして・・・?







まさか!!!!







空を見上げると・・・・いた・・・。

そしてその銃口は私に向けられていた・・・・・。













ビシャッ!!!!













「あとは圭一とレナだけか・・・。」



ふがふがが・・・・は、鼻に水が・・・・。











































や、やるじゃねえかぁ!!!!!!!!!

やっぱ亮太はすげぇ!!すげぇよ!!!

あの魅音を一撃で仕留めちまった。

へっ・・・負けてらんねぇぜ!!!





すごいや・・・・あの魅ぃちゃんを・・・。

たった一発で倒しちゃった・・・。

・・・・負けられない!!!













「いくぜぇ!!!亮太!!!」
「行くよぉ!!!亮太君!!!」



俺とレナは挟み撃ちで亮太を狙う。

合図はしていないがほぼ同時。そして速い!!

「うおおおおおおおりゃああああ!!!!」





バシュッ!バシュッ!バシュッ!





な、何でなんだよ・・・。

アイツは一人なんだぞ!?同時に二人も相手にしているんだぞ!?

なのに・・・なのに!!!

何で息一つ上がってないんだよ!!!



バシュッ!バシュッ!バシュッ!





絶妙のタイミングで飛んでくる銃撃をいとも簡単にかわす。

「どうした? 二人一緒でも駄目なのか?」

「くっ、くそおおおおおおおおおっ!!!!」
「まだまだああああああああああっ!!!!」


バシュッ!バシュッ!バシュッ!


時には華麗に・・・アクロバットに・・・・。

「二人ともあと一発ってとこだな・・・違うか?」

「ぐっ・・・・。」

もう・・・・後が無い・・・。

「じゃあそろそろこっちから・・・。」









カラーン、カラーン、カラーン・・・・。









終わりを告げる音。

「あーあ・・・もう終わりか・・・。」

彼がそう言いながら教室に帰っていく。

見えなくなるまで誰も動くことができなかった・・・・。



















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――――――――――――――――――――――――――――――――――――― to be continued...


第6話 『仲間』へ





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